前々回の記事では,の展開公式である[二項定理]について説明しました.
また,前回の記事では具体的なに対して
の展開を計算できる[パスカルの三角形]について説明しました.
この記事では,二項定理では2項の展開でしたが,これが3項
や4項
と項が増えたときにどうなるかという公式を[多項定理]といいます.
[二項定理]が場合の数の考え方を使って導出されたのと同様に,[多項定理]も同じく場合の数を用いて導出します.
考え方も[二項定理]とほとんど同じですが,これまでに見てきた場合の数を理解できていなければ難しいでしょう.その意味で,[多項定理]を理解できるのは,これまでのものがある程度理解できている証拠でもあります.