中学受験,高校受験では優秀な中学に入る,優秀な高校に入ることがよく望まれます.予備校なら,優秀なクラスに入ることが望まれます.
以下では「優秀な高校に入ること」について書いていますが,以下で述べる3以外は「予備校の優秀なクラスに入ること」と読み替えてることも可能です.
優秀な学校に入るメリットはとてもたくさんあります.
それらメリットを一言でまとめると「環境が良い」ということなのですが,その中で私が重要だと思うものを挙げます.
モチベーションが高まる
何かをする上で「モチベーション」つまり「やる気」というのはとても重要なファクターになってきます.
モチベーションがある場合とない場合で何が変わってくるのかというと,それは「集中力」です.
モチベーションが高いという状態は言い換えれば「積極性」が高いということです.自分から何かをする,自分で考えて何かをする,ということです.
一方,モチベーションが低いという状態は「積極性」が低いということですから,自分から何かを得ようという考えが低くなります.これでは伸びるものも伸びません.
さて,優秀な学校に入るということは,周りにも同じように勉強する仲間がいるということです.「やるのが当たり前」という環境なわけです.
これはとても刺激になります.
その「やるのが当たり前」という環境が自分の中に定着すればこっちのものです.自然と自分の意識がモチベーションの高い状態に移っていきます.
【参考記事:負けず嫌いのススメ】
良い先生が集まる
これは優秀な学校に入る最大級のメリットでしょう.
「分かりやすく,リズムよく速い授業」をする先生が多くいます.誰に教わるかということはとても重要なことです.
あまり悪口は言いたくないのですが,中堅以下の私立学校や公立学校にはたまに酷い先生がいます.
教科書をそのまま写して,問題集の解答もそのまま読み上げる.そのうえ,質問には「分からない」の一言.挙句の果てには間違ったことを教える始末.
本来,そのようなことがあってはならないはずですが,私が受け持った生徒の中にはそのような先生に教わる生徒が何人かいました.
予備校なら事務に数人でねじ込めば変えてもらえる場合がありますが,悲しいことに学校ではそうはいきません.
優秀な学校に入れば優秀な先生に教えてもらえることが多く,それだけ伸びも良くなります.
行事が多い
これは勉強に関係がない,むしろ時間が無くなって良くないのではないかという意見もありますが,そうでないと思います.
行事の意義は主に次の2つです.
- 自分の世界を広げる
- 勉強の間の休息
自分の世界を広げる
もし,ただ勉強して良い大学に入るだけなら,別に学校に通う必要はないのです.しっかり勉強すれば,自学自習でも十分大学に入れます.
しかし,そこであえて学校に通うのは,そこに勉強以外の成長に必要な何かがあるからでしょう.
特に,学校の行事というのは,勉強以外で成長の糧となるものの一つです.
優秀な学校であるほど,行事は高い自主性の元に活発に行われる傾向にあります.そして,高い自主性は創造力を生み,創造力は「自分の世界を広げる」ことにもなります.
社会に出た時に必要になるのは,知識や経験です.自主性の元で得た経験は,与えられた経験よりもはるかに役立つものになります.
この自主性は,優秀な学校に入る大きなメリットなのです.
勉強の間の休息
この「休息」というのはあまり重視されていませんが,机から離れて休息するということも勉強においてとても重要なことです.
気持ちでは疲れていなくても,体が疲れていることが多いのです.ですから,気付かないうちに調子が悪くなっていることもあります.
リラックス,リフレッシュして体を休めたあとに,勉強すると前より集中力が増して「あ,疲れてたんやな」と気付くことが多いのです.適度に休息を取ることは重要なのです.
優秀な学校ほど授業のレベルは高く,復習は欠かせなくなります.そのような密な指導の中で行われる行事は,まさしく適度な休息になるのです.