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読書感想文の書き方|意識しておきたい9つのポイント

今では読書感想文の指導をする私ですが,小学校から高校までは

「読書感想文ってどうやって書いたらええんや……」

と毎年悩んでいました.

今から考えれば,読書感想文が書けなかった理由は

  1. 読書感想文で何を書くべきか
  2. 読書感想文を書くためにどう読むか
  3. 読書感想文を書くためのステップ

が分かっていなかったからです.

これらが分かれば,これまでなかなか進まなかった読書感想文の「内容」も「書きやすさ」もガラッと変わります.

この記事では,上の3つに分けて全部で9つのポイントを考えます.

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読書感想文では何を書くべき?

よく本の紹介になっている読書感想文をよく見かけますが,この本の紹介は「よくある間違い」読書感想文です.

「本の紹介」は私たちがどう感じたかという「感想」ではありませんから.

これまで「読書感想文で何を書けばいいのか分からない……」と思っていた人は,「感想文だ」ということを意識できるだけで,良い内容の読書感想文を書くことができるようになりますよ!

あくまで感想文である

読書感想文で要求されている内容はその本のあらすじではなく,あくまで「感想文」であるということを忘れてはいけません.

本の内容は誰が読んでも同じですが,「本を読んで感じたことは10人いれば10通りある」はずです.

このまさに「読んで感じて思ったこと」を書く,つまり,本を読んであなたが何を感じ,どのようなことを考えたのかを書くのが読書感想文です.

映画を見て感動したときや,何かいいことがあって嬉しかったときには,誰かにそれを話したくなりますね.

そのときは,その内容をなんとか相手に伝えようと一生懸命人に話しますが,これはまさに「感想文」を即興で書いているのと同じです.

この感じて人に話したくなるものを,文章でしっかり伝えようというのが,読書感想文の本質なのです.

読書感想文は本の紹介文ではない.感じたこと,考えたことを書くのが読書感想文である.

普段の国語の授業との違い

国語の授業には,主に次の2つの目的があります.

  1. 文章を正しく読み取れるようになること
  2. 文章で正しく伝えられるようになること
普段の国語の授業

普段の国語の授業は「教科書の文章を読んで,『筆者の主張』や『登場人物の心情』を理解する」といったものが多いですね.

言い換えれば,教科書に載っている評論や小説を読んで,その著者の意図や表現を読み取るのが普通の国語の授業です.

つまり,普段の国語の授業は1つ目の「文章を正しく読み取れるようになること」の方に偏っていることが多いです.

さて,小説の作者や評論の著者は「何かを伝えたい」から文章を書きます.

例えば,あなたも何か伝えたいことがあるから喋ります.同様に,伝えたいことがないのに,文章を書くということはほとんどないでしょう.

このように,普段の国語の授業では,何かを伝えたがっている作者や著者といった「文章の向こう側の人」を理解しようとしているわけですね.

読書感想文

2つ目の「文章で正しく伝えられるようになること」は,あまり普段の国語の授業では扱いません.

というのは,何かがあったときにそれに対するものの感じ方は千差万別だからです.このため,これを国語の授業でやろうとすると,膨大な時間がかかってしまいます.

本当は国語の授業でも「文章で正しく伝えられるようになること」を重視した内容も取り扱いたいところですが,残念ながらそれは難しいのです.

そこで,「文章で正しく伝えるように」と国語では夏休みなどの長期休暇に読書感想文を課しているわけです.

つまり,読書感想文では「文章を書いて,伝える能力を磨く」ということが目的にもなっているわけです.

こう考えると,読書感想文は普段の国語の授業でやっていることとはずいぶん違うわけですね.

普段の国語の授業では,「文章を正しく読み取る力」を身に付けることができる.一方,「文章を正しく伝える力」は読書感想文を書くことで身に付けることができる.

読書感想文を書くための読み方

さて,読書感想文は「あなたが感じたこと,考えたことをどれだけあなたは自分の言葉で表現できますか?」という課題なわけですから,本を読み終わって「ふーん……」というのでは読書感想文は書けません.

ただ淡々と字面を追うだけでは,自分で感じたことや考えたことがなければ書けるはずがありません.

ここでは,読書感想文を書くための読み方を考えていきましょう.

感想のネタ

どんなに似ている人でも考えていることが全く同じだということはありません.

このような著作者とあなたの「ズレ」があるところには「驚き」や「反発」が生まれるので,読書感想文のネタになります.

  • あなたはそのような驚きをもった理由は?
  • その部分に反発を覚えた理由は?

それを自分の中で探して書けばそれは「あなたが感じたこと,考えたことを表現した文章」になっています.

これぞ,まさに立派な読書「感想文」です.

また,このように考え方が違うところもそうですが,強い「共感」を覚えた箇所も感想のネタになります.ここでも

  • 自分が体験した似た出来事
  • 普段から自分が思っていること

などがあればそこから感想を掘り下げることができます.

しかし,本を読んでいる間に何も印をつけずに読み進めてしまうと,読み終えたときにどこをネタにしようとしていたか忘れてしまいます.

そのため,読んでいる途中,「感想のネタ」になりそうなところには付箋を貼っておきましょう.

ただ付箋を貼るだけでも良いですが,どうしてその部分に付箋を貼ったのかをメモしておくと,後で見返しやすいです.

これだけで,読んだ後の手間がグッと減り,時間短縮にも繋がります.

著作者との「ズレ」があるところや,「共感」を覚えたところなどが「感想のネタ」になる.

オリジナリティー

とはいえ,単に「〜は違うと思った」や「〜には共感できる」で終わっていては,読み手としても面白くありません.

先ほど書いたように,その感想を抱いた

  • 理由
  • 出来事
  • 普段の考え
  • 将来設計

などがあれば,そこから感想を掘り下げることができます.

ここで,自分しか経験のないようなことが書ければ,あなたのオリジナリティーあふれる内容になりますね.

誰でも書けるような内容よりも,その人にしか書けない文章の方が,面白い読み応えのある文章になりますよね.

感想のタネを掘り下げる際,自分にしか書けないような内容を盛り込むと,オリジナリティーがあふれる内容になる.

むしろネタは少ない方が良い

そろそろ読むのがしんどくなってきた頃でしょうか?

この辺で問題を出しましょう.

この記事はここまで,およそどれくらいの文章量でしょうか?

実は,ここまでで2400字を超えています.

夏休みの宿題で課される読書感想文の分量は,400字詰めの原稿用紙3枚〜5枚程度であることが多いですから,すでにオーバーしている計算になりますね.

さて.少し話を戻しましょう.

改行を考えて,最低でも1000字と少しくらいは必要となります.

「1000字と少しとはなんと多い!」と思うかもしれませんが,ある程度文章を書く人にとっては「自分の伝えたいことは山ほどあるのに,5枚しか書けないのか」といったところでしょう.

しかし,見返して頂けると分かるように,大きな見出しは「読書感想文では何を書くべき?」と「読書感想文を書くための読み方」の2つしかありません.細かい見出しでもたかだか5つです.

このように,1つのネタを掘り下げることができれば,少しのネタであっても2000字程度は十分に書けてしまうのです.

むしろ,新しいネタを考えるよりも,1つのネタを掘り下げる方がよっぽど楽ですし,内容も1つ1つが浅い文章になってしまうので,読み応えも弱くなり,読み手に残らない文章となってしまいます.

ですから,

  • 単なる書きやすさ
  • 内容の深さ

のどちらを考えても,「いくつかのネタに絞って,それらを掘り下げて書く」方が効果的である

多くのネタを拾うよりも,少しのネタを深く掘り下げて書く方が,「書きやすさ」「内容の深さ」のどちらにも効果的である.

読書感想文を書くための4ステップ

ここまでで読書感想文ではどのようなことを書くべきなのかを考えてきましたが,ここからは実際に読書感想文を書くためのオススメの手順を説明します.

ポイントは先ほどから説明している「感想のネタ」です.

感想のネタを選ぶ

「感想のネタ」になりやすいところには付箋をしておくと,読み終えたあとに「ネタ」を探しやすいことは先ほど説明した通りです.

「感想のネタ」を探して読んでいれば,付箋は少なくとも5枚以上にはなっていることでしょう.

その中で,自分が強く感想を抱いたところを2ヶ所〜4ヶ所程度選びます.

もちろん,ここで選ぶネタで読書感想文の方向性が決まりますが,下手に「書きやすいネタを選ぼう」と考えてしまうと,意外とペンが進まなかったりします.

自分が強く感想を抱いた部分は,自然と書きたいことが湧いてくるものですし,内容も深いものになることが多いです.

感想を抱いた理由を考える

いま選んだ2〜4個の「感想のネタ」について,あなたがそれらのネタを選んだ理由を考えます.

これらのネタは読んでいるときに,驚き,共感,感動などを覚えたからチェックしておいたものでしたね.

感想ですから,

  • 子供の頃にあった印象深い出来事
  • 将来に描いている夢

など,自分の中にあるものと関連付けて理由を探しましょう.

繰り返しますが,著作者は最初に何か伝えたいことがあって,それを表現するために本を書いています.

ですから,あくまでその表現したいことを表現するために,ストーリーを利用しているのです.ストーリーは本質ではありません.

ですから,ここで考える感想を抱いた理由は,ストーリーからかけ離れたものであっても全く問題ありません.

ここで考える理由はそれほど長いものでなくても構いません.

もし,ここで理由付けに窮してしまうなら,その「感想のネタ」を感想文にするのは難しいですから,切ってしまうのがいいかもしれません.

考えた理由に肉付けする

次に,「感想のネタ」として選んだ理由に詳細を付け加えて,説得力あるものにしましょう.

「感想のネタ」と「そのネタを選んだ理由」を骨格とすれば,「詳細」は肉といえます.

この「肉付け」の内容は最もオリジナリティーが現れるところです.

「詳細」がしっかりしていれば深い内容の感想文となるので,どのように書いていくかしっかり考えたいところです.

1つの「感想のタネ」に対して,この「肉付け」はいくつかあって構いません.

構成を考える

ここまでで読書感想文を書く内容の準備が整いました.

伝えたいことがあって,それを「分かりやすく伝える」ことはとても大切です.

そのために大切ことは「構成」です.

伝えたい内容がいかに素晴らしくても,構成が悪ければ伝わらないことはよくあります.

全体の構成は次のようにすると,分かりやすいですね.

  1. 全体のあらすじ
  2. 感想
  3. まとめ

「まとめ」はなくてもそれほど問題はありませんが,効果的に締めることができれば良い読後感のある文章に仕上がります.

全体のあらすじ

感想文の読み手がその本の内容を知らない場合,いきなり「感想」から書き始めてしまうと,内容が飛躍した印象を受けてしまいます.

そのようなことがないように,「全体のあらすじ」を最初に書いておきましょう.

とはいえ,最初の「全体のあらすじ」は感想を書くための準備ですから,重要度はそれほど高くありません.

ですから,あくまで簡潔に書きましょう.

ここでダラダラしてしまうと,出だしからたるんだ感想文になってしまうので,注意が必要です.

感想

続いての「感想」が読書感想文のメインです.

準備しておいた

  • 「感想のネタ」のあらすじ
  • 「感想を抱いた理由」
  • 「肉付け」

を投入します.量としては,この1つの感想に原稿用紙1枚以上は使いたいところです.

このとき,「感想のネタ」のあらすじが自然に読めるように,最初の「全体のあらすじ」が書けていると,読みやすくて良いですね.

読書感想文は原稿用紙に向かう前に,次のステップで準備すると良い.

  1. 「感想のネタ」を少し多めにリストアップする
  2. 「感想のネタ」として挙げた理由を考える
  3. 理由に肉付けをして,内容を深める
  4. 感想が伝わりやすいように「感想のネタ」を選択し,構成を考えて書く

まとめ

あなたが書く読書感想文の「向こう側」には,いつでも読者がいることを忘れてはいけません.

ピンとこないかもしれませんが,「ただ書いただけ」の文章は分かります.一方,あなたが何かを伝えようとして書く文章には,必ず想いが込もります.

いきなり原稿用紙に向かうのではなく,書く前にどういうことを伝えたいのかを整理しておくだけで,ずいぶん書きやすくなりますし,想いが込もります.

感想文に限らず,プロとして文章を書いている人ほど,この準備をしっかり考えてから書いています.

彼らは文章の「向こう側」の人に何かを伝えるためには文章を書く前の準備がとても大切であることを知っているからです.

また,ここに書いた方法はあくまで基本です.もっと効果的に伝える方法はいくらでもあります.

しかし,そういった効果的な「技」は何かを伝えようと書いた文章で使ったときにだけ意味があります.ただ単に「技」を駆使しても,「痛い文章」になりかねません.

ですから,やはりまずは「自分が伝えたいこと」をしっかり整理することが大切なのです.

この「自分の伝えたいことを伝える」ということが,まさしく読書感想文の基本であり本質だということが分かって頂けたでしょうか.

 

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