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試験前に部屋を掃除したくなる心理現象とその理由

  
   

試験前に「部屋の掃除をしたくなる」いう人は多いのではないかと思います.

部屋の掃除ではなく,「漫画を読みたくなる」「録画していた番組を見たくなる」「寝てしまう」という人もいると思います.

実はこの現象は心理学で「セルフハンディキャッピング」といいます.

「セルフハンディキャッピング」は誰にでも起こり得ることですし,もちろん私にも起こります.私も大事なことの前には,部屋を掃除したくなります(笑)

しかし,私は部屋をすることはありません.なぜなら,この「掃除欲」は「セルフハンディキャッピング」によって引き起こされた「ニセモノ」だと分かっているからです.

この記事では,

  1. 「セルフハンディキャッピング」がなぜ起こるのか
  2. 「セルフハンディキャッピング」をどうすれば防げるのか

ということを書きます.

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「セルフハンディキャッピング」とは何か

「セルフハンディキャッピング」とは「自分が失敗した場合に備えて,失敗の理由を外的条件に求めるような行動をすること」いい,心理的な自己防衛の1つとされています.

「どういうこと??」

例えば,「セルフハンディキャッピング」の例として,冒頭に書いたように「試験前に掃除をする」ということが挙げられます.ここで,短い物語を挟みます.

いまは日曜日の朝で,A君は明日から試験です.A君は当然勉強をするつもりだったのですが,自分の部屋の隅にホコリがたまっていることに気が付きました.そこでA君は思います.

「最近,部屋を掃除してないな.」

A君は母親に自分の部屋は自分で掃除するように言われています.そこでA君は部屋の隅の埃を掃除をし始めます.モップをかけていると,部屋全体が何やら散らかっていてモップをかけづらいことに気が付きます.

A君は本格的に掃除を始めます.

気付くと昼が過ぎ,夕方,夜となります.そして,夕飯を終えて自分の部屋に戻ってきたA君は自分が今日まったく勉強していないことに気付きます.

そこでA君は次のように考えます.

「今日は疲れた.疲れが残っていたら,試験ではいい結果が残せない.もう寝よう.」

さて,あなたはこのA君の話を読んで,どう思ったでしょうか?もしかすると,グサッと心に刺さったかもしれません.

さて,このあと試験を受けたA君は,案の定よい結果は残せませんでした.すると,A君は次のように思うことでしょう.

「試験前に掃除をしたのが悪かったんだ……」

どうでしょうか?A君の成績が悪かったのは,A君曰く「掃除をしたこと」が理由だというわけです.

これが,「自分が失敗した(=成績が悪かった)場合に備えて,失敗の理由を外的条件(=掃除をしたこと)に求めるような行動をすること」というわけです.

これが「セルフハンディキャッピング」です.

「セルフハンディキャッピング」は「自分が失敗したときのために,言い訳を前もって作っておくこと」をいう.

セルフハンディキャッピングが防衛反応である理由

A君の成績が悪かったと読んだ時点で,「あー,そらそうやろ」とあなたは思うかもしれません.あなたがこの記事を読んでいる傍観者でいる限りはその感想は至極当然であると言えます.

しかし,A君は本気で「今は掃除すべきだ」と思って掃除をしたでしょうし,「今は寝るべきだ」と思って寝たというところがポイントなのです.

A君は決して逃げるつもりでこのような行動をとったわけではないのです.あくまでA君は本気で「この選択が正しい」と思って「掃除をした」し,「寝た」のです.

A君は大真面目にこの選択が正しいと思っています.

しかし,私たちの目からはそう映りません.どう見てもA君はサボっているだけです.なんやかんや言い訳をしていますが,結局のところサボっています.

A君は「いや,本当に部屋が汚かった!」と言うかもしれませんが,コーヒーを床にぶちまけたとかそういう緊急的なものではなく,部屋に少し埃がたまっていた程度でした.

ですから,掃除は試験の前にする必要はなかったはずです.

つまり,A君は部屋の掃除を結果が出なかった言い訳にして,「やったらできたかもしれない」という可能性を残したわけです.「やっていればできた」という可能性を残したわけです.

たとえ自分が無力であったとしても,「掃除をしたこと」を成績が悪い理由にできるので,自分は傷付きません.

しかし,掃除をせずにちゃんと勉強をやっていたときに,結果が出なければ言い訳はできません.こうなると自分の無力さを思い知ってしまうことでしょう.

これが「セルフハンディキャッピング」が防衛反応であるという理由です.

「セルフハンディキャッピング」は,あらかじめ言い訳にできる環境を作っておくことで,失敗しても自分が傷つかないように予防線を張ることである.

無意識という罠

セルフハンディキャッピングのたちの悪いところは,無意識であるというところです.

勉強はした方が良いのは当たり前です.しかし,A君は「部屋が汚れていたから掃除をした.」という考えのもとでA君は勉強をしませんでした.

決して,A君は「『やればできる』という可能性を残そう」と意識して掃除をしたわけではありません.

これが無意識の罠なのです.

A君は無意識に「『やればできる』という可能性を残そう」という考えがあるにも関わらず,そのことに気付かないのです.

もしA君が「可能性を残そう」と考えている自分に気付いてしまうと,言い訳ができなくなってしまいます.というのは,「部屋が汚れていたから」という理由が,全くの嘘っぱちであることを自分で認めてしまうことになるからです.

「可能性を残そう」と考えていることに自分で気づいていないからこそ,「部屋が汚れていたから」という理由が正当性をもつと思えるのです.

ここはとても重要です.

だから,A君は「部屋が汚れていたから」という言い訳だけが出てきて,「可能性を残そう」という無意識の考えには気付けないのです.

自分の無意識に気付いてしまうと,言い訳にならない.そのため,無意識に自分で気付くことは難しい.

人は言い訳の天才

人間は言い訳を神懸かり的に思い付きます.

何をするにしても,しないにしても理由をつけることができます.しかも,それを正当な理由であるように考えます.たとえばA君のように.

しかし,ちょっと自分を振り返ってみると,その理由のほとんどは「言い訳」にしか過ぎないことがあるかもしれません.それは本当に仕方なかったことですか?A君の掃除は今しなければならなかったことですか?

本当に仕方がなかったこともあるかもしれませんが,その多くは本当はどうにかできた,何らかの解決策があったはずです.

しかし,人間は理由を探すのです.理由が見つかれば,自分は間違っていないと思えるからです.理由がなければ自分のミスを認めなければならないからです.

これはほとんどの人に経験があると思います.私にもばっちり経験があります.

このことを納得するのはとても難しいことです.しかし,これは非常に重要なことなのです.

人は無尽蔵に言い訳を思いつき,どんなことにも言い訳を作ることができる.言い訳している自分に気付くことは非常に重要である.

セルフハンディキャッピングの対策

「セルフハンディキャッピング」を防ぐためには,「セルフハンディキャッピング」を自覚することが大切です.

例えば,私はとてもプライドが高いので,傷付くことをとても恐れる傾向にあります.

しかし,私は自分のプライドが高いことを自覚しているので,傷付くことを恐れていることにも気付きやすくなります.ですから,「セルフハンディキャッピング」に陥りやすいことも自覚しています.

だからこそ,「あ,いま自分は逃げているぞ」ということに気付くことができ,「掃除欲」が「ニセモノ」であると気付くことができるのです.

もし,あなたがこのまま「セルフハンディキャッピング」という概念を知らずにいれば,気付かないうちにA君と同じことをしてしまっていたかもしれません.一生,何度も.

しかし,実際にはあなたは「セルフハンディキャッピング」という概念を知りました.それだけで全く違います.

もし,「もしかすると,自分はいま可能性を残そうとしているのかも知れない」と気付くことができればどうでしょうか.「可能性を残そう」として,誤魔化そうとしている「自分の本当の考え」に気付くことができればどうでしょうか.

掃除したがっていることが嘘っぱちだと認識できれば,ちゃんと勉強できるのではないでしょうか.

この気付きが境目なのです.自分が今やろうとしていることは本当に今必要なのか?誤魔化そうとしていないか?「セルフハンディキャッピング」に陥っていないか?

たとえちゃんとやって結果が出なかったとしても,それは恥ずかしいことではありません.

むしろ,A君のように勘違いしたまま勉強せず,結果ズルズル行くことのほうが辛いのではないですか?勉強しても定期試験で結果が出ないことなどいくらでもあります.

ちゃんとやったものがたまたま今結果にでなかっただけで,やった分は必ずどこかに残っています.間違いなく前進はしています.やらなかった場合よりも必ず実りはあります.

「セルフハンディキャッピング」に気付くことだけでも,1つの壁を越えたことになります.「ニセモノ」の意識に惑わされずに,しっかり前に進んでください.

失敗するなら,しっかり準備して失敗するべきである.準備不足の失敗は自分への甘えである.

最後までお読み頂き,ありがとうございました!

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